Blog#116 笹山敬輔著「笑いの正解」(2024.5 文藝春秋)を読んで

 5月17日、昔仲人をした著者の両親から贈られた『笑いの正解―東京喜劇と伊東四朗―』の著者は、Blog58の志村けんという喜劇役者を紹介した『ドリフターズとその時代』の著者で、私には全く縁のなかったジャンルの著書であったが、刺激的であった。

 同様に、今度の著書も、伊東四朗という、全くこれまで意識したことがないけれど、確かに本書を読む限り「笑いは歴史に残らない。語り継がなければ忘れられる。(中略)今、現役の喜劇人として東京喜劇を語れるのは伊東四朗しかいない」との『推し』文句に感動した。その上、2024年6月に伊東四朗がゲストで「熱海五郎一座」が新橋演舞場で公演するという。86歳の伊東四朗は私と同じ年齢で、この時を逃すと大変と思わせる記事に、インターネットで早速チケット情報をみると、なんと既に桟敷席は売り切れで、一等席も残り僅かとあって、早速予約する。

 両親には子息の著書を評して「たった一回の挑戦で文藝春秋社に出版を約束させるや、伊東四朗を説得、あっという間にこのような恐ろしいタイトルで出版させたご子息の力量に脱帽。ひたすら頼もしいご子息に敬意を表する次第です!!」との礼状を出す。

 改めて本書を読んで、森繁久彌の喜劇「駅前シリーズ」や「社長シリーズ」、渥美清の倍賞千恵子との「男はつらいよ 寅さんシリーズ」に続く、ヒラ刑事・鴨志田役の伊東四朗とエリート警視・羽田美智子との「おかしな刑事シリーズ」は、私にとってはストレス解消のテレビ番組になっていたことに気づいた。日頃、人生にとって「笑い」こそ不可欠要因と確信しており、この年齢になって「人生の正解とは」について、改めて考えさせられた。入手した6月4日、新橋演舞場での「東京喜劇 熱海五郎一座」で、伊東四朗の尊顔を拝するのを楽しみに。

 ところで著者の敬輔君は、富山の配置薬ケロリン本舗の五代目で、私がお世話になった三代目の忠松氏は銭湯に常備されているケロリンのポリバケツの考案者である。