① 東京湾は外洋から津波が押し寄せたとしても湾形がくびれているため、流入する海水は10のうちせいぜい2から3ぐらい。釜石や大船渡市の防潮堤の減災効果を見れば、富津沖か浦賀沖あたりに防潮堤を整備すれば、東京は津波からは安全である。
② しかし地震の津波によって、湾の内陸部で火災が起きる。気仙沼市では木造住宅地での大規模都市火災を引き起こした。(この点については、伊藤が2014年に早大に東京安全研究所を設立。その研究成果として、濱田政則著『臨海産業施設のリスク』(早大出版部、2017年)があり、濱田代表理事の下、(一財)産業建設防災技術調査会)がこの分野の研究を継続している。
③ 鉄筋コンクリート造の建物は、地震や火災、津波から高齢者の命を守るに最適であるが、3階まで上がれるエレベーターを必ず設置すること。
Ⅱ.東京都中心部からの避難について
① 自宅ですぐに避難できない高齢者のため、3階までのエレベーターを普及させることに加えて、市街地の要所要所に10分以内で辿り着けるような防災建築物(救命ビル)を配置する。
② 都心で働く人たちの多くの帰宅困難者の問題について、避難時の危険性を考えれば、急いで帰宅しない方がより安全である。携帯の普及で家族の安否も確認しやすくなった。東京都心であれば、まず命の安全は保障されている。企業は枠を越えて、帰宅困難者にとっての飲料水や食料、仮眠施設を整備することである。
2000年9月、富山市太田口通りの自宅を改装して「ギャラリー太田口」を開業した。地元のアーティスト10人展を中心に、1~2年展示即売会等を開催したが、維持管理のみならず、サービスや採算面で収支合わず、パソコン教室とブティックに賃貸していた。 その後、2020年のコロナパンデミックで、その事業も継続できなくなったため、この期間に再び大改装し、Book and Art Caféにしたが、その経営に関しては全く分からぬまま、目下、NPO-AIUEの北陸支部にして、開店休業中である。
このような試みを進化させたのが、雑誌「中央公論11月号」の鹿島茂氏と間室道子氏の対談で知った神田すずらん通りの本好きのための隠れ家カフェ「PASSAGE bis! by ALL REVIEWS」(年中無休で12:00~19:00オープン)である。ここの書棚には本の他にもアクセサリーや食器、雑貨など取り揃えており、ショッピングも楽しむこともできる。本棚は5,500円/月・棚、自分が本屋になれる店で、事前申込みが殺到しているとか。