Blog#90 第13回八ヶ岳研究会と2023年度夏合宿

 2023年8月2日(水)、特急あずさ新宿発7:00amで茅野駅着9:10am。東口に丸山車の出迎えで尾島山荘へ。福井から西岡哲平君、富山から浜多弘匡君が既に到着。玄関横の書庫をゲストハウスに改装手伝い。

 まずはNPOアジア都市環境学会北陸支部の活動方針の相談。東京から原英嗣君が車で、佐土原聡君が特急あずさで、奈良から山田穂積夫妻が車で到着。昼食を一緒し、皆、久し振りに親交を深める。

山田夫妻・丸山・佐土原(2023.08.03)

 1:00pm、原君の車で池の平ホテルへ。4月新装オープンの池の平ホテルはすでに超満員、嬉しい限りだ。ホテル山善周辺の撤去も予定通り進んで、白樺湖畔の景観再生は本格化している。

 新設の会議室もweb設備も立派になって、九州の熊本からは小林光先生、沖縄の宮古島から齋藤正己氏がweb参加で、顔も声も十分に認識できる。2:00pmからの研究会には長野県環境部から藤原智子主任と高橋孝平氏、矢島義拡、中川景介、福島朝彦、小泉翔建、原英嗣君等10名出席。テーマは現代総有での五十嵐・矢島・尾島鼎談について、縄文社会研究会の近況、バイオマスと小水力発電の具体化等の状況報告の後、小林光先生が茅野市の行政アドバイザーに就任されたこともあって、次回は小林先生の新築された金山デッキで市長を招いての研究会を予定。また、齋藤さんには五十嵐先生等、元景観学会の方々との再交流会の開催などお願いして4:00pm終了。


 8月3日(水)、早朝からの朝食は山田夫妻に一任して、尾島山荘のグランピング活用について、丸山・佐土原君を中心に庭の整備をお願いする。実に気持ちの良い朝だ。

 8:30pm池の平ホテルへ。増田・川田君が昨夜からホテル泊。9:30am「第2回川口市と立科町の研究会」開催。川口市から江原・森岡両部長、立科町から小平副町長と斉藤・田口課長出席、10名で川口市の災害避難計画と立科町の受け入れ可能性について討論。森林環境贈与税を利用して、立科町に「川口の森」を計画する。そのペレットを利用するための鋳鉄ボイラを川口市で製造する等、平常時のワーケーション施設としての利用と共に、蓼科観光協会でみなし仮設住宅についても奥ノ木市長在任中に具体化することになった。

川口市の方々も交えて山荘にて昼食(2023.08.03)

 11:30amから尾島山荘で川口市の方も一緒に昼食会。流し素麺にピザ窯利用のピザはなかなかに好評。庭でハンモック遊び。

2:30~3:30pm、縄文の湯が定休日の看板。久し振り、原村の「もみの湯」へ。夜は山田夫妻の苦心によるソーメン残飯整理で満腹。野外での賑やかな夕食は格別だ。

8月4日(金)早朝から快晴。山田夫妻・佐土原・増田君等8:00amに帰宅。午後の客人達を想いながら一休み。台風は8日頃に日本直撃との天気予報。テント・ハンモック等整備。昼食は冷や奴、豆腐汁、とろろご飯で一息。


 3:00pm渋田、渡辺夫妻到着。原君帰宅。5:00pm、日本環境技研(JES)の4人到着。古市淳・磯崎恭一郎・阪田暁・中池和輝君と早速乾杯。「五一ワイン」はなかなか好評。カレーにピザの夕食後は昔話。10:00pm、テント泊の希望あり。

JES(古市・磯崎・阪田・中池)・渡辺・渋田(2023.08.04)

8月5日(土)、8人の朝食は久し振り卵にキャベツの定番。御小屋山に8人で登山。9:00am下山。JESグループは女神湖へ。渡辺夫妻が2人の娘さんとハンモックで遊ぶ。グランピング施設として、テントもハンモックも早速使われたので安心。久し振り丸山・渋田君とカントリーキッチンが満員で、小淵沢のレストラン キースプリングでオーストラリアサーロインの昼食、温泉へ。

 2:00pm、保全センター(BMMC)の寺本英治・相場洋・鬼沢浩志・友森剛二・福島孝治氏と山荘で合流。12人の晩餐会は流し素麺にピザ釜利用の特製、盛大なるBBQ後、6:00~8:00pm、炉端での二次会盛り上がり、20代~80代のコミュニティもなかなか楽しい。

BMMCの参加者(2023.08.07)
小津安二郎「無藝荘」(2023.08.06)

 8月6日(日)7:00am朝食。JESの若手が頑張り、12人分Breakfast、8:00am出発、小津安二郎の無藝荘で解散。BMMCの8人で和田峠の黒曜石ミュージアムへ。一時間程の山歩きで星糞峠、2年前に新設された星くそ館(黒曜石鉱山展示室)へ。このミュージアムは一見の価値あり。この施設を世界遺産にという地元(長和町)の試みには無理がない。これと縄文社会と一体化し出来るかが問題だ。道の駅和田宿ステーションと周辺の整備は相変わらず滅茶苦茶だ。地元の和田宿温泉 ふれあいの湯(源泉か)で一休みして尾島山荘へ。今夜はラストナイト。井上高秋氏差し入れのボウモア18年が期待される。ウイスキー2本を8人で飲んで、実に愉快になって合宿終了。

Blog#89 円満隆平君夫妻に招かれての金沢・東茶屋「八の福」

 2023年7月25日(火)、金沢文化センターでのMITANI AWARD2023終了後、NPO-AIUEの北陸支部長に今年7月就任した福井市在住の西岡哲平君が、協力者として地元金沢に10余年前に清水建設から金沢工大の教授に転職していた円満隆平君を呼び出した。円満君も久し振りとあって、東京に住む奥様と一緒に東茶屋で最近評判の蕎麦料理を御馳走するという。

 1984年7月7日、東京會舘で、テニスや学会でのライバル研究室で、東大建築学科の香山研のマドンナであった湯浅素子さんと、早大建築学科の尾島研のエース・円満隆平君の結婚式があった。披露宴では、ライバル研究室の仲間達による賑やかなやっかみから「この結婚は半年も続いたら大成功」等の冗談が飛び出し、いつか伝説になっていた。

 浅野川に沿った東茶屋の蕎麦料理店で40年ぶりに再会した素子さんは、昔と同じ明るく賑やかで、すぐに打ち解け、当時の冗談も話題になり、すっかり昔話が弾んだ上、お腹も一杯になったので、本当の東茶屋に行くことになった。

 円満君は金沢在住の間、早稲田の先生方を数多く招いた上、馴染みの茶屋というので一緒に行くと、なんと私も何度か三谷産業の懇親会で遊んだことのある「八の福」であった。玄関に入るなり、女将の福太郎さんに「お久しぶり」と言われて、円満君の方が驚いた様子。

 東茶屋に限らずお茶屋に来る前にはいつもお腹がいっぱいの上、お酒も十分に入っているので、いつも唯々、皆の面白い会話を聞いているのみであったが、今回は早々に福太郎さんの三味線に二人の芸者さんの踊り、円満君の太鼓など、素子さんも参加しての芸者遊びに「この都市のまほろば」で金沢を取材した時を想い出した。

「八の福」にて(2023.07.25)
円満隆平君ご夫妻(2023.07.25)

 それにしても、初めて東茶屋で芸者遊びの楽しさを知ったのは大学院生時代であったから、なんと60余年間、太鼓に三味線、お囃子のリズム、美しい和服、洗練された会話に、日本の伝統文化を今も共有できる幸せを実感する。加賀百万石の文化が継承されていることに感動し、同時に円満夫妻の心遣いに謝意を表して、この夜は早々に新幹線で富山へ。何と30分で富山のANAホテル着だ。

 7月26日(水)富山も東京も38℃の猛暑で、朝から太陽が輝く。お盆には早いお墓参りを済ませて、自宅の太田口ギャラリーに集合。西岡・中川・浜多・尾久・北島さんら6人でギャラリー太田口Ⅰのあり方について検討すると共に、西町北総曲輪再開発のテナントについての相談。

夕刻の西村・中川(恭)・黒崎・杉山・荻町君等6人の中学の同級生との懇親会では、ギャラリー太田口の管理を託せる人について相談する。恒例の郷土料理店「美咲」は金沢の加賀料理や東茶屋での粋な遊びとは違って、きときとの刺身に郷土の煮物と、相変わらずのレシピは地酒によく合う。

 7月27日(木)午前中、北島さんと石井さんを同行して富山市の美濃部副市長を訪問。西町北総曲輪再開発について相談して後、新幹線で東京へ。新幹線が出来て10年、金沢と富山・福井の格差が一段と鮮明になったのは何故か。国鉄時代の富山発東京方面は下りであったこと、西町が富山一番の盛り場であったことなどを知る人もいつか居なくなったのに、「金沢の茶屋」の遊びと富山の「きときとの刺身」は変わらず別格である。