3月5日 横浜国立大学主催「トランジション・シティ 都市をめぐる知の交差」シンポジュームを聞いて

  このシンポジュームに参加して、「横浜国立大学に都市科学部が発足して4年、その完成年度に合わせて『都市科学事典』を出版したこと」や「佐土原君が初代の都市科学部長を務めた後、この事典をベースに、大学院で都市イノベーションを実践する研究院長の要職にある」ことを知った。

 これから都市イノベーション学府に学ぶ修士や博士課程の学生たちにとって、このシンポジュームのもつ役割は大きく、パネリストの責任は大きかった。学部では、Urban Science Encyclopedia(都市科学百科事典)を学び、次に大学院では、不確実性なTransition Cityにあって、Urban Innovation(都市を革新する)を実践するための研究を行うという。

 この分野では最先端のパネリスト(早大の伊藤守、東大の福永真弓・吉見俊哉、横国の吉原直樹・佐土原聡教授等)を中心に、十分に演習されていたことを知り、その段取りprocess(進行過程)の良さに驚かされた。

 Zoomウェビナーによるオンライン参加者の私にとって、自宅で、実に気楽にこの横浜国立大学主催の大変な講演を聴講できるということは、世界最大の東京首都圏はすでにspace(物理的空間)からDX(Digital Transformation)時代に入っていることを教えられた。

 既に私のBlogで都市科学事典の素晴らしき挑戦については賛辞を記した。このシンポジュームは、年度内には横国大のホームページやYouTubeで公開予定とのこと。きっと歴史に残る成果を生むと思います。私の研究室に学んだ卒業生たちにも、是非「都市科学事典」と共に、このシンポジュームを視聴し、アフターコロナ時代にあって、これからの私たちの周辺の都市環境を豊かなものにして欲しいと願って。

 敢えて、4人のパネリストの発言で、印象に残ったことを記せば、

・伊藤守教授:紙ベースの事典は既にレガシー、今の学生たちは歴史像をもっていないが、偶然性や不確実性に敏感で、複眼的感受性をもつ。

・福永真弓准教授:オーガニックプロセス。封じ込めての循環生態系としてのサクラマス。自分も変われるし他者も変わるコミュニティ論。

・吉見俊哉教授:1964年の東京オリンピックの成功体験からの断絶。スローダウン、しなやかに末永く、15分の生活圏、グローバリズムはパンデミックと不可分。文理は複眼で、融合は無理。

・吉原直樹教授:過去から学習できない都市と向き合う。隔離からみんなが繋がる都市。レガシーの喪失。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です