関寛之君の「神戸みなと温泉・蓮」の挑戦はEXPO’25のレガシーとなる

 2020年東京オリパラが終わって、愈々次は大阪・関西EXPO’25である。2021年11月11日、(一社)都市環境エネルギー協会の「脱炭素化とBCDを考える」シンポジュームを神戸国際会議場で開催することにしたのは、東京オリパラで残せなかったレガシーを、EXPO’25「いのち輝く未来社会のデザイン」に託したいと考えたからである。国土強靱化とカーボンニュートラルの実証実験として、神戸ポートアイランドの水素活用CGSとマイクログリッドをEXPO’25会場で実証し、同時に、この成果を神戸三宮駅周辺と神戸みなとエリアで実装する試みを、このシンポジュームで確認したかったためである。

 そんな夢を描いたのは、関寛之君の活動に刺激されたからに他ならない。2019年11月、神戸芸工大の公開シンポジュームで「この先達に導かれて」と題した公開講座の後、関君が社長を務めるラ・スイート神戸ハーバーランドでOB会を開催し、このホテルで一泊。その接待とホテル施設の素晴らしさから、次は家族で「神戸みなと温泉 蓮」に宿泊することを約束、楽しみにしていた。しかしコロナ禍にあって、2021年11月、委員会とシンポのついでにであったが、中嶋浩三君と一緒に漸く宿泊することができた。

 「神戸みなと温泉 蓮」は神戸港の地下1150mから湧き出た源泉を使用した天然温泉で、厚生労働省認定の「温泉利用型健康増進施設」は全国に23ケ所しかなく、京阪神エリアでは「蓮」のみとか。この天然温泉はメタボリックシンドロームや高血圧の改善になるためか、経済産業省ヘルスツーリズム認証も取得。更に驚いたのはBIGLOBEの温泉ホテル・旅館番付で、2021年度も西の横綱にランクされていた。西日本の旅館ホテル部門で常に1位を誇っていた「加賀屋ホテル」が関脇の3位、大関が別府の「杉乃井ホテル」とあったからである。おもてなしでも、短期間でこれだけの訓練と施設をつくった関君は、建築家としてのみならず、ホテルマン、更には経営者として天才としか思えない偉業である。

 深夜、10階の露天風呂で、みなと神戸の夜景と夜空の月を眺めながら、とんでもない巨大なジャグジーに唯一人、大阪・関西EXPO’25の残すレガシーを連想。リラクゼーションマッサージの腕もなかなかで、高血圧の私には有り難い限りで、熟睡する。

 早朝、1階から3階まで源泉かけ流し湯に導かれて健康増進エリアの大浴場や、坂本龍馬、勝海舟ゆかりの「海軍操練所」跡地の庭園回廊と一体化した露天風呂や多様な浴室群は「いのちを輝かせる」に十分の施設である。

 この朝風呂を堪能した後、ホテル周辺を散歩しての実感。今度のシンポ開催に当たって、神戸市都市計画局の職員たちが東京に挨拶にみえたとき、関寛之君が神戸港周辺の景観整備に協力していることに感謝していたが、これこそが関君の思う壺で、市の協力を得ての「庭屋一如」の景観形成を神戸みなと温泉が借景にしているのだ。陸・海・空の神戸・関西の観光案内や、韓国で有名な、歩きながら、遊びながらトレッキングできる「オルレキル」の先駆をした宿泊案内は実に良く出来ている。長期滞在向きのホテルとしてのみならず、インバウンドの人々にとっては、世界第一位のおもてなしホテルとなる日も近く、これこそがEXPO‘25のレガシーとなるであろう。朝食のバイキングも、コロナ禍とあって十分な配慮の下、安心して関西の名物を食べることができた。おみやげにもらった丹波篠山産黒豆甘煮は大好物。ラスイート直営のル・パン神戸北野も1868年の老舗を継承して、食感は最高。関君の相棒である総支配人・檜山和司氏のホスピタリティあってのものか。

 OB・OG諸君の「いのち輝く未来のために」「神戸みなと温泉 蓮」の体験を推薦する次第。但し来年の正月に約束していた家族と共にと予約してみたが、既に満室であった。

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